2019/10/01

2957-[Japan / Sightseeing] Shinjuku Gyoen Chrysanthemum Exhibition 新宿御苑 肥後菊花壇



The chrysanthemum exhibition at Shinjuku Gyoen National Garden is a series of flower displays arranged under awnings. Walk along the winding paths and enjoy the wide variety of colors and unique patterns.

Chrysanthemums are said to have first arrived in Japan sometime in the early ninth century. They evolved over the centuries, and in 1878, the Imperial Household Agency organized the first chrysanthemum exhibition at Akasaka Palace, mainly for the Imperial Family. Exhibition-quality chrysanthemums were first grown at Akasaka Palace, but in 1904, Shinjuku Gyoen also began cultivating them. This chrysanthemum-viewing event has been held at Shinjuku Gyoen since 1929.

肥後菊は、江戸時代の肥後(熊本県)藩主の細川重賢(ほそかわしげかた)公の園芸奨励によって栽培が始められ、発達した古典菊です。肥後菊の栽培は藩士の精神修養と位置付けられ、清廉なこの菊を例に武士道の意義を説いたといわれています。

肥後藩士の秀島英露がまとめた『養菊指南車(ようぎくしなんぐるま)(文政2年(1819))』という指南書には、季節に応じた手入れ方法や苗の配置などが記されており、栽培方法や飾り方に独特の様式があるのが特徴です。

 かつては藩外への流出が固く禁じられ、長いあいだ門外不出の秘花とされていました。戦後は肥後椿、肥後山茶花、肥後花菖蒲、肥後朝顔、肥後芍薬とともに「肥後六花」のひとつに数えられています。

花は一重咲き。1株で四季を表現しており、花は「春」、葉は「夏」、下草は「秋」、茎は「冬」と1本で色々な季節をお楽しみいただける菊です。平たい花びらの「陽の木」と、管状の花びらの「陰の木」の異なる2つの品種を仕立て、黄、白、紅と配色よく、前・中・後の3列それぞれに、低・中・高と高さをつけて植えこんでいます。

つい花にばかり注目しがちですが、肥後菊は花壇全体の調和の美しさを鑑賞するものとしています。青竹とよしずの素材をいかした上家は、日本の伝統的な職人技が随所に感じられます。また、肥後菊が植えこまれた土間は、黒土の上に苔で化粧をほどこしてあり、風雅な趣が印象的な花壇となっています。

 清楚なたたずまいの菊花をはじめ、茎や葉、そして上家、土間など、ぜひ花壇全体での調和を意識しながらご覧ください。

■日時:
2019年11月1日(金)~11月15日(金)(期間中は無休)
9:00~16:00(閉門は16:30)
■会場:
新宿御苑内 日本庭園(東京都新宿区内藤町11)
■料金:
新宿御苑への入園料が必要です。
一般500円(30人以上団体割引:400円 ※事前申込不要)
65歳以上250円 ※窓口で年齢の確認できる証明書の提示が必要です
学生(高校生以上)250円 ※窓口で学生証の提示が必要です
小人(中学生以下) 無料


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