2011/10/21

226-首都バンコクも浸水 タイ政府、東部犠牲に中心部死守

タイ政府は20日、大規模洪水に関する緊急対策会議で首都バンコクの一部に洪水の水を排水することを決めた。首都中心部を守るため、北部から押し寄せる水を東部地区の運河に流し入れて全体の水位の下降を狙う。ソニーは同日、デジタルカメラ工場の操業停止を受けて、11月11日に予定していたデジタル一眼カメラ7製品の発売日を「未定」にするなど影響が広がっている。

ソニーが発売を延期するのは小型・軽量デジタル一眼の最上位機種「NEX―7」など。中部アユタヤ県にあるデジカメ工場の操業が11日に停止したため。同工場は現在浸水しており「再開のメドがたたない状態」(広報)という。

タイのインラック首相は排水対策の実施を認め、「排水する地区を設けることで海に早く水を排出できる」と話した。対策の詳細は明らかにしなかった。現地報道によると北部の水門を開け、東部地区を流れる運河に水を流しはじめた。ただ大量の水を受け止めきれないため、あふれ出すことが予想され、首都の一部が本格的な浸水に見舞われることになる。

すでに首都50地区のうち東部7地区に住む市民には19日に避難の勧告や準備要請を出した。

現在、洪水により浸水したアユタヤ県など北部から押し寄せる水を、南側のバンコクがせき止める格好になっており、各地で水位が上昇している。19日夜にはバンコク市内に上水道を供給する運河に洪水の水が一時流れ込む事態が発生。政府の決断を後押ししたようだ。

排水による影響が予想される東部7地区には、ホンダなど日系企業が入居するラッカバン工業団地などが含まれている。同工業団地では19日、ホンダが部品調達に支障が出ていたため停止していた二輪車の生産を再開したばかり。海外向けのエンジン部品などを生産しており、20日も操業を続けた。21日以降も状況を見ながら生産を続けるという。

ただ、同工業団地には自主的に操業を停止して避難するよう通達が出ており、日系企業への影響は避けられない情勢だ。

19日時点でバンコク全50区のうち7地区の水位は一部で20~30センチに達しており、48時間以内に1~1.5メートルに上昇すると予想されている。



http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959FE0E2E2E6908DE0E2E3E2E0E2E3E39F9FEAE2E2E2
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